あとがき

「大学で学ぶこと」と一言聞いたとき、1年生のみなさんはどんなイメージをもちますか?

「授業を一生懸命に聞く」「ノートをとる」「発表する」・・・など、高校までに経験したことから、いろいろな場面を思い浮かべることでしょう。

でもよく考えてみると、それだけが「大学で学ぶこと」とは限りませんね。例えば初めて一人暮らしをスタートさせたとしましょう。長崎でのごみの出し方って分かりますか?坂が多い長崎での移動は,自転車ではちょっと大変ですよね。そんなとき、どうしますか?…。

こうしたことは、みなさんより長崎に長く住んでいる大学生、そう、長崎大学の先輩がこれまでの経験から「学んだ」ことを教えてくれると助かります。このような日常のことだって立派に「大学で学ぶ」ことの一つですよね。

長崎大学 大学教育機能開発センター (初年次教育研究開発部門)では、3・4年生の先輩たちが中心となっていろいろな学部の学生にどんなことをこれまで学んできたかについてアンケートを取り、そこで得られた学びの経験を「ラーニング・ティップス(学びの助言集)長大君」としてまとめてみました。 新しく長崎大学に入学してこられたみなさんが新しい大学生活を組み立てていくうえでの手助けをしたかったからです。

この「ラーニング・ティップス長大君」の編集にほとんど先生方は関与していません。先輩たちのグループで、ひとつひとつ確認していきながら作っていった、まさに「学生の学生による学生のための」助言集となっています。 この助言集が、入学してこられた新入生のみなさんに、また在学生のみなさんに、より良い学生生活を設計していく際のヒントになれば、とても嬉しく思います。

長崎大学 大学教育機能開発センター
初年次教育研究開発部門

鶴丸弘昭(教授)
井手弘人(助教授)
藤本将人(助手)

ラーニング・ティップス長大君 おわり