開発裏事情 第二期(2007年度)

はじめに

 大学生になると高校までの生活と比べて、いろいろなことが一変します。 そのとき、私たちは時間の経過による馴れや先輩などからのアドバイスに助けられて変化に対応してきました。 しかし、これらの馴れやアドバイスといった情報は、なかなか人から人に上手く伝えられることは無く、 また自分の中にそれらをしまってきていたのではないかと感じたのです。

 そのため、ラーニングティップスを開発することにより先輩からのアドバイスを言語化し、多くの情報を共有することが重要だと考えました。 このラーニングティップスを通して、初年次学生の一人一人がよりよい大学生活のスタートをきるとともに、 ひいては一歩人間的に大人になって欲しいと思います。

 一方でラーニングティップス開発の経緯として、教員の立場からもその必要性が提唱されてきました。 「長崎大学学生生活調査」によると、やる気があるのに勉強しない人が多いこと、「学生による授業評価」では、 先生と学生が相互に批判しあう現状が浮き彫りになっています。 これらの現状を解決する方法として、これまでは、教員がその解決法を導き出してきましたが、どうも学生に響くものがありませんでした。 それなら、いっそのこと、当人たちに任せてはどうだろうかというのが今回のラーニングティップスプロジェクトなのです。

「学生だってきちんと考えて工夫しているんだ!また、大学っていうのは経験的にこういうところだ!だからその対処法は・・だよ。」 という指針を上級生から新入生に向けて発信することにしたのです。