IR_ver2-2-1_merged
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1 序章 学生調査の概要 1.はじめに 長崎大学では2013年度より大学IRコンソーシアムに加盟し、学生調査を実施している。大学IRコンソーシアムとは、同志社大学、北海道大学、大阪府立大学、甲南大学の国公私立4大学が立ち上げたIRネットワークシステムであり、IRの推進を通じて連携大学間の「相互評価」を生かした教育の質保証のシステムである。2016年6月時点で国立10校、公立4校、私立31校の計45校が加盟しており、1万8千人近くの学生がこの調査に参加している。 本学生調査には「一年生調査」と「上級生調査」の2種類があり、本学では1年生と3年生の全員に回答してもらう悉皆調査として実施している。本調査の特徴は、学生調査の回答に各大学で収集している学生データ(性別、入学年、所属学部、入試区分、履修情報、成績情報など)および大学基本情報の特徴(学生数、入学者数、卒業者数、教職員数、図書館利用に関する情報など)をマッチングさせることで、学生の回答と、学生個別のバックグラウンド、また、大学固有の特徴との関係を分析することができる。なお、学生の回答と学生データをマッチングさせる場合には、匿名処理(暗号化)された学生番号で行うため、同一人物のデータをマッチングさせることはできるが、個人が特定されることはない仕組みになっている。 本報告書では、2015年度に実施された大学IRコンソーシアム学生調査を中心に、2014年度調査、2013年度調査との経年比較、2015年度調査の学年比較、学部・学科比較しながら基礎集計を確認していく。他大学との比較(ベンチマーク)とより詳細な分析については、今後、巻をあらためて報告していく予定である。 2.調査の概要 2015年度調査、2014年度調査、2013年度調査のいずれも一年生調査についてはモジュールの授業で、上級生調査については各学部に依頼してそれぞれ実施した。 図表1-1 2013~2015年度 調査対象者 図表1-2-1~3は2013~2015年度調査の学部・学科別、男女別の回答数と回収率である。2015年度は1年生調査はいずれの学部・学科でも9割前後、上級生調査は学部・学科でばらつきがあるが、全体としては7割の3年生に協力してもらった。 2015年度入学生2014年度入学生2013年度入学生2012年度入学生2011年度入学生(現2年生)(現3年生)(現4年生)(現5年生、卒後1年)(現6年生、卒後2年)一年生調査○○上級生調査●●一年生調査○○上級生調査●●一年生調査○○上級生調査●●2014年度2013年度調査実施年度調査の種類2015年度

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