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152 第13章 3年生の英語力と渡航経験 ここでは、3年生の11~12月時点における英語運用能力に対する自己評価および、英語を公用語または準公用語とする国への渡航経験、英語の外部試験の受験経験について確認していく。 1.英語運用能力に対する自己評価 英語力の自己評価に関する設問は「聞く力」、「読む力」、「会話力」、「表現力」、「書く力」の5つあり、選択肢はそれぞれの能力ごとに設定されている。選択肢は1年生用と同じものである。 図表13-1 [11]あなたの英語能力を聞く力、読む力、会話力、表現力、書く力の5つの観点から自己評価した場合に、到達していると思うレベルを1つずつ答えてください。 (11A) 聞く力 (11B) 読む力 (11C) 会話力 (11D) 表現力 (11E) 書く力 まず、「聞く力」について核にする。レベルの設定は図表13-2のとおりである。 図表13-2 (11A) 聞く力の回答選択肢 A1 はっきりと、ゆっくり話してもらえれば、聞き慣れた語やごく基本的な表現を聞き取れる。 A2 最も頻繁に使われる語彙や表現を理解することができる。 B1 身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる。 B2 テレビのニュ-スや時事問題、標準語の映画ならほとんど理解できる。 C1 特別な努力なしにテレビ番組や映画を理解できる。 C2 母語話者の速いスピ-ドで話されても、どんな種類の話し言葉も難無く理解できる。 図表13-3を見ると、全体的には6.5割が初級(A1またはA2)と回答している。経年変化を見ると、2013年度、2014年度に比べ、2015年度はA1の割合が若干低く、A2の割合が高いが、大きな差ではない。1年生の入学時および調査時(11~12月頃)の結果と比べると、初級と回答する割合が高い(参考:図表7-3)。つまり、1年生よりも「聞く力」の低いと感じている学生が多いということである。学部・学科別に見ると、初級の割合が高いのは経済学部(夜間主コース)で84.8%と突出しており、つぎに保健学科の71.7%が続く。対して初級の割合が比較的低いのは歯学部と薬科学科であり5割程度であった。中級・上級の割合が高いのは、初級の割合が低い薬科学科と歯学部、つづいて薬学科と医学科であった。

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