教養教育の内容と目標

 未来社会を生きる人材の育成にあたって、まず、どの学部を卒業しても獲得すべき学士課程の共有学士像を決めました。それは、次の4点です。

 1)研究者や専門職業人としての基盤的知識を持つ人
 2)自ら学び、考え、主張し、行動変革できる人
 3)環境や多様性の保全に貢献できる人
 4)地球と地域社会及び将来世代に貢献できる人

 即ち、これらの能力・態度の基盤の形成が、本学の教養教育の目標となります。これらは、社会人基礎力や21世紀型スキルと共通する部分が多く、具体的にはそれらに示されている「批判的精神」、「探究力」、「チームワーク力」、そして、「一歩前に進む力」などの能力・態度を育成する内容となっています。
 具体的には、大学教育への転換科目となる「教養ゼミナール」、情報社会を生きる基礎を学ぶ「情報処理科目」、長い人生を通した健康を考える「健康・スポーツ科目」、英語コミュニケーション力を向上させる「英語コミュニケーション」、中国語、韓国語、フランス語、そして、ドイツ語を学ぶ「初習外国語科目」、上述した諸能力・態度育成を前面に打ち出した「全学モジュール科目」と「学部モジュール科目」、自己の興味・関心に応じたり、能力の伸張や不足を補うための「自由選択科目」、さらには、留学生の皆さんに開かれてい る「留学生用科目」の8科目から編成されています。この中で、特筆すべきはモジュール科目です。これは、本学が独自に考案した科目であり、新しい大学教育のあり方を示したものと自負しています。